ワークスタイル

ロールモデル #001「はればれシフォン」

「好きなことを仕事にしたい」
「得意なことを活かして、自分らしく過ごしたい」
そんな想いをカタチにした女性たちのこれまでとこれからについて、「ホントのところ」を語ってもらいました。

 

ロールモデル #001
はればれシフォン 店主 / 小橋 陽子さん

 

シフォンケーキを使ったサンドイッチを提供するモーニングのお店「はればれシフォン」を毎週木曜の朝1時間限定でオープン。
ほんのり甘いシフォン生地とサラダ系の具材の組み合わせが評判となり、SNSやクチコミで人気に。
週1回、1時間というペースを保ちながら、広島パルコの「パンタスティック」をはじめ、さまざまなイベントへも出店。
オープンして4年、安定した人気を誇っています。

 

「お店を持ちたい」という夢を持ったことは、
一度もありませんでした。

会社員の父と専業主婦の母がいる家庭に生まれ、小・中・高校と地元の普通科を卒業しました。
広島の短大に通ったけど、「食」や「ビジネス」に関連した学科ではなかったんです。
短大を卒業して就職した先も、飲食系というわけでもなく、一般企業でずっと事務職をしていました。
「お店を持ちたい」なんて発想、一度も浮かんだことのない人生を送ってきました。

 

お菓子を作るのが好き。それだけ。

お菓子作りは子どもの頃から好きで、中学生の時、母親におねだりして高価なガスオーブンを買ってもらいました。
ローストチキンなんかが丸ごと焼けちゃうような。
でも「臭いがつくのがイヤ!」と言って、母親には使わせず、ただひたすらお菓子を焼いていました。(笑)
高校生になり、大学生になり、社会人になり、それでもお菓子熱は冷めなくて・・・。
大量にお菓子を作っては、友達や同僚に配りまくるという生活をずっと続けていました。

 

タダで配るの、もったいない!?

30代になり、交友関係が広がっていく中で、ある女友達の自宅でホームパーティーが開かれました。
いつものように、いえ、人数も多いし初対面の人も来るので、いつも以上に張り切って、シフォンケーキとベーグルを大量に仕込んで持っていきました。
シフォンケーキの味は数種類、ベーグルもいろんな野菜を練り込んで数種類、もちろん時間と手間とお金がかかったけど、まったく気になりません。
だって、作るのが好きだから。
嬉々として、シフォンケーキやベーグルを配っている私に向かって、主催者の女友達が一言。
「え? これ、いつもタダで配ってんの!? もったいなーいっ!!!」

当時の私には、彼女の言葉の意味が理解できませんでした。
なぜなら、自分が好きなことをして、自分にとって美味しいものを、一方的に配っているだけだから。

しかも私は、「石橋を叩き過ぎて割ってしまうタイプ」と言われるぐらい慎重で、褒め言葉はウレシいけれど、つい「社交辞令でしょ。」と思ってしまう傾向があるんです。
そんな私だから、「タダで配るのがもったいない」と言われても、「それをビジネスにするぞ!」という発想には到底至りませんでした。

 

「きっかけは自分から」、じゃなくてもいい。

その後も、ただひたすらお菓子を作っては配るという日々を送っていましたが、大きな転機が待っていました。
女友達が『広島over30女性コミュニティーCOAKI』を立ち上げ、半ば強引に参加させられました。
私とは正反対の「橋がちゃんと架かっているのか確かめずに渡り始めるタイプ」で、勝手にイベントを企画しては
「今回、レトルトカレーがテーマだから、カレー味のシフォン作って来てよ。」
なんてことを平気で言い放ちます。
でも、イヤじゃなかった。
だって、お菓子作りが好きだから。

そうやって、どんどん私のお菓子を食べてくれる人が増え、今までのような友人・知人だけじゃなく、まったく初対面の人たちからも「美味しいね」と褒められる機会が増えました。

ほんの少しですが、私の中に「私のお菓子を使って、何かを始めたい」という気持ちが芽生え始めたのが、この頃でした。

 

自信がないから、できない。

「私のお菓子を使って、何かを始めたい」という気持ちが芽生えても、実はずっと、動き出せずにいました。
理由は「自信がないから。」

もちろん、他人に食べてもらう以上、味には自信を持っていますし、「美味しいね」と言ってくれる人も増えていました。
私に自信を与えてくれるものは、何百、何千とケーキを焼き、より多くの人から褒められるという経験値を上げることではありませんでした。
「石橋を叩きすぎる」ぐらい慎重な私が自信を持つための方法は、資格を取ること。
私は「製菓衛生師」という国家資格を取得するために、平日は会社員として仕事を続け、週末は東京の専門学校へ通うという生活を二年間続けました。

女友達は、
「学校通って資格取っても、抜群に美味しくなったワケじゃないね。」
とニヤニヤしながら茶化しますが、私にとっては重要な二年間でした。

学校へ通い、資格を取ったことで、私の中に強い「軸」ができたのを感じています。

 

「はればれシフォン」誕生。

子どもの頃からいろんな種類のお菓子を作り、専門学校では洋菓子だけでなく、和菓子やパンも習いました。
でも最終的に私が選んだのは「シフォンケーキ」。
シンプルだからこそ、生地がすべてを左右するので、味のバランスと食感に「差」が出ます。

私の作るシフォン生地は、ふわふわだけどしっとりしていて、少しもっちり感が残るのが特徴。
この生地で作るサンドイッチが「はればれシフォン」のシフォンサンドです。

普通、シフォンケーキのサンドは、生クリームとフルーツという組み合わせですが、「はればれシフォン」のシフォンサンドはサラダを挟んでいます。
甘さを少し抑えたシフォン生地と具材の塩気のバランスは、何度か試作を繰り返して、ベストなところに仕上げました。

すっきり晴れた朝の空のようなスカイブルーのロゴも、プロのデザイナーさんにデザインしてもらい、準備万端。

2013年10月10日、木曜、7時30分。
「はればれシフォン」がオープンしました。

 

 

毎週木曜の朝1時間だけの営業スタイルなので、最初はお客様がぽつりぽつりとしか来ませんでしたが、SNSやクチコミで徐々に広がっていき、1年経たないうちに完売する日も増えてきました。
そして、広島パルコのパンイベント「パンタスティック」をはじめ、いろいろなイベントへの出店依頼も増えました。

今年で5年目を迎える「はればれシフォン」は、相変わらず、毎週木曜の朝1時間の営業を地道に続けています。

 

 

*********************
はればれシフォン
広島市中区大手町2-6-30  前田ビル2F
営業時間/毎週木曜日  7:30〜8:30
ご予約・お問合せはFacebookページよりお願いします。
https://www.facebook.com/harebarechiffon/

BAINA

BAINA

投稿者の記事一覧

Conoma Inc. 代表取締役 / コミュニケーションプランナー
広島over30女性コミュニティーCOAKI 主宰

広告代理店勤務を経て、2013年にConoma Inc.設立。
企業等のブランディングおよびコミュニケーションプランニング業務、商品開発や店舗プロデュースなどを幅広く対応。
2016年には保護猫カフェ「ネコリパブリック広島」をタカノ橋商店街にオープン。
プライベートでは二匹の保護猫と気ままに暮らしています。

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